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新電力のメリット・デメリット

新しい電力供給サービスのイメージ
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いよいよ2016年4月から始まった新電力ですが、利用するメリットやデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。

電気代が安くなる

これが最大のメリットと言えるでしょう。

今までは地域の電力会社が独占してサービスを提供していました。
電気代が上がることはありましたが下がることはありませんでした。

それでも消費者は選択の余地がありませんから、やむなく地域の電力会社を利用し続けてきました。
しかし、新電力の制度により各新電力会社が競争するようになり料金は下がっていきます。

各社のサービスを比べてみると、今までの地域の電力会社よりも1%から5%ほど安くなるでしょう。

例えば、首都圏向けに提供する中国電力のサービスは、かなり割引率が高くなっています。
4人世帯で平均的な電力である437kwhを使った場合、現在の東京電力のプランよりも10.5%安くなるのです。

一年間で15,000円以上安くなることになります。
これはかなり嬉しいメリットと言えるでしょう。

エコな電気

新電力は価格面の競争だけではなく、電気の仕入れ方や販売方法なども工夫されていきますので、より効率よく電力が使われることになります。
限りある電気を上手に使うことができるようになるのです。

日本の限られた敷地などの関係で新しい発電所を建てることはもう難しいと考えられています。

それゆえに、今ある電気を最大限に活用しなければなりませんが、そのきっかけになるのがこの新電力制度なのです。

しかも、新電力の発電方法は様々です。
今までの地域の電力会社は原子力発電や火力発電が中心となっていました。

しかし、震災以降原子力発電に対する風当たりは強くなっており、安全面で完全に信頼を回復したとはとてもいえません。

さらに、火力発電も枯渇燃料を使っています。
いつかはなくなってしまう資源を使っているので環境にやさしいとはいえません。

しかし、新電力制度なら、バイオマスや太陽光発電、さらには風力発電などを活用していきます。
特にこのバイオマス発電とは、木くずや燃えるゴミなどを燃やした時の熱を使って電気を起こす発電方式です。

建築廃材や家庭の生ごみや家畜の糞尿などを使ってもエネルギーを作り出すことが出来るシステムです。
これらの再生可能エネルギーを使った発電がメインとなってくるのでこれからの地球環境を守る上でも大きなメリットがあります。

地域活性化

さらに、地域を活性化させていくというメリットもあります。

今までは大手メーカーの電力会社が広範囲な地域に電力を供給していましたので、場所によっては電気があまり有効活用されていませんでした。

しかし、これからは電力会社がより小規模になりますので、自分たちの地域で使う電気は自分たちで作り出すという形になっています。
結果として電力の無駄がなくなりますし、各地域で新たな雇用を生み出すことが出来るようになっていきます。

新電力のデメリット

きちんと各電力会社のサービスを比較していかないと料金が割高になってしまうことがあります。

特にひとり暮らしだったり、オール電化のプランを利用していたりする人は気をつけるようにしましょう。
新電力プランはある程度まとまった電気を使った時に安くなるサービスが多いからです。

また、オール電化のプランはすでに格安料金となっていますから、切り替えのメリットを感じにくいでしょう。
また、新電力になることによって全体の電気料金が上がっていく懸念もあります。

なぜなら、石油やガスの価格というのは今後上昇していくと予想されているからです。
電気料金はこれらのエネルギーと連動していますので、料金の値上がりをある程度予想しなければなりません。

そして、一気に増えた600あまりの新電力会社が淘汰されていくことも考えられます。

自分が契約した会社が倒産してしまうかもしれないのです。
そのような場合でも、電気が使えなくなるということはないので安心しましょう。

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新しい制度である新電力には多くのメリットと覚えて置かなければいけないデメリットが有りました。
これらを踏まえてきちんと各社のサービスを比較していきましょう。