月額以外の必要費用
新電力を利用するに当たり毎月の料金以外にどんな費用がかかると思われますか。
かかる費用は0円と宣伝している広告をたくさん見かけますが、本当にそうなのでしょうか。
費用の点で気をつけるべきポイントは何でしょうか。
契約事務手数料
電力会社を自由に選ぶことが出来ますが、いつも気になるのは初期費用です。
初期費用に関してまず考えなければいけないのが、契約事務手数料です。
携帯電話でもこの手数料を最初にとられることがありますが、それと同じように電力会社との新規の契約でもとられることがあります。
費用はたいてい3千円前後となっています。
しかし、キャンペーン等でこの手数料を取らない会社もあります。
この点で各社を比較してみることも出来ます。
工事費用
今までの地域の電力会社から新電力に切り替えるときに工事費用はかかるのでしょうか。
特に、切り替えの際にはスマートメーターを取り付けなければなりません。
これは検針用のメーターですが、取付費用はかかるのでしょうか。
この場合、特殊な立地の家屋を除いて取付費用も本体費用も無料となっています。
そして、うれしいポイントとしてこのスマートメーターへの切替の際にほとんどのケースで立ち会いの必要はありません。
しかし、電力会社によっては立ち会いをお願いされることもあります。
このスマートメーターへの切り替えの際に停電になってしまわないか心配される方が多くおられます。
電気を止めて工事をすることがあるようなので、ほんの5分程度は停電の可能性があるようです。
しかし、5分程度なら冷蔵庫の中に入っているものなどが腐ってしまうことはないので安心できるでしょう。
ひとつ気になる点ですが、このスマートメーターを取り付ける時には賃貸住宅であれば大家さんの許可を取る必要があるのでしょうか。
その必要はありません。
なぜなら、このスマートメーターはもともと電力会社のものであり、その家のものではないからです。
それで、大家さんの許可も必要ありませんし、マンションであるなら管理会社の許可を取る必要もありません。
解約費用
新電力会社と契約する際に気をつけたいポイントが解約費用です。
600社を超える電力会社が色々な魅力的なサービスを提供しています。
携帯電話やインターネット等とのセット割の割安料金などもたくさんあります。
そうすると、定期的に利用する電力会社を変えたくなるかもしれません。
そのようなときに解約費用は一体どれくらいかかるのでしょうか。
例えば、短い契約期間で解約する時には会社によって違約金が発生することがあります。
しかし、最低契約期間を決めていない会社も多いので、その場合は翌月とか2ヶ月後に解約しても違約金は発生しません。
ただ、気をつけなければいけないのは2年契約などの長期契約を結んだ場合です。
長く使うと契約したからこそ割引を利用できることがあります。
その場合、契約期間の途中で解約すると解約費用がかかってしまいます。
さらに、携帯電話のように2年契約を満了しても、解約月に解約しないと契約が更新され、違約金が再びかかるようになってしまうということもあります。
気をつけましょう。
そして、インターネットやスマートフォン、さらにはガスの利用などとセットで契約して割引を受けている場合には、解約するときに注意が必要です。
解約費用が電力会社とその他のサービスの会社と二箇所でかかってしまうことがあります。
請求書の費用
新電力になると紙の請求書がほとんどの会社で有料になります。
基本的には紙の請求書が送られてくるのではなく、インターネット上で確認をするようになるのです。
無料になるのはすでにガス会社など紙の領収書を発行しているような会社です。
その場合は、ガスの請求書に電気料金も含まれて届きます。
紙の請求書を希望する場合は毎月100円ほどを支払う必要があります。
一年で1,200円ほどが請求書のためだけにかかってしまいます。
新電力というと月額費用の安さに目が奪われがちですが、きちんと初期費用や解約金などの諸費用にも目を向けましょう。
そのためにも各社の料金事項をしっかり比較していきましょう。