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ガス自由化の動き

ガス自由化もはじまります。

電力の自由化に合わせてガスの自由化も決まりました。

政府がガスの市場も自由化にしようと決定し、家庭を中心に今までよりも割安な料金でガスを利用できるようになります。

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では、ガスの自由化とはどのようなものなのでしょうか。

いつから?

ガスの自由化は2017年4月からと決定しました。

現在の予定では、2017年1月から予約受付が始まると予想されます。
オール電化の家庭も現在では多く見られますが、まだまだガスを利用している世帯は圧倒的に多いといえるでしょう。

全国で2,500万世帯を超えると言われています。
さらに、震災によって家にあるエネルギー源が電気だけだと不安という方も多くいます。

電気とガスの両方が家にあればどちらか残った方を利用できますし、復旧が早い方で家事ができるので安心と感じる方が増えました。
ですから、ガスの自由化が実現するのは多くの家庭にとって朗報でしょう。

この自由化は1995年から実は始まっていました。
大口のガス利用顧客である工場や商業施設にガスの小売が始まっていたのです。

その後中小企業などの比較的規模の小さい工場やホテルなども都市ガスの自由化を利用していました。
2017年に全面自由化となった後は、2022年に導管分離を政府は目指しています。

つまり、今までは大手のガス会社がガス管を管理していましたが、そこからガス管だけを管理する会社を分離させて、独立した管理専門の会社がガス管を維持していくのです。

これによりガス管使用料が下がることが考えられ、よりガス利用料金がお得になります。

今までのシステム

ガスが自由化になることによって何が変わるのでしょうか。

今まではどんな仕組みでしたか。
これまで私たちはガスを使うときに、会社を選ぶことなくその地域にあるガス会社と契約をしていました。

なぜならそのガス会社が地域の需要を独占していたからです。
しかし、これは政府の意図を反映してのことでした。

政府はガスを安全にまた安定して各家庭に届けるために、一社が広範囲のガス管を維持管理しガスの供給をするようにしていたのです。

ガス自由化によって変わること

しかし、これからは自由化によっていろいろなガス会社が参入してきます。

そして、消費者にとっては多くの選択肢が増えることになります。
結果として業者間の競争があり、サービスの質は上がり、料金は下がっていくことでしょう。

では、ガス管の維持はどうなるのでしょうか。
それぞれの会社が自分たちのガス管を作っていくのでしょうか。

そうではなく、新たなガス会社も既存のガス管を利用することが出来ます。
新ガス会社はガス管を使う代わりに託送料金をそのガス管の所有者である元の地域ガス会社に支払うのです。

しかし、最初の項でも説明したように、2022年からはこのガス管の管理会社が新たに設立されますので、地域ガス会社もその会社に託送料金を払うことになります。

ガス管は共同利用されます。
各社が作ったガスが同じガス管を通って各家庭に届けられるのです。

しかし、日本でのガスの規格は決まっていますので、どの会社でガスが作られても同じものとなります。
ガスの自由化によって、ガスの質が向上するというよりは、支払う先の会社が変わるだけと考えられるでしょう。

新電力とのセット割り

ガスが自由化するに伴い各地域ガス会社や新規参入を考えている新ガス会社は電力自由化を利用して顧客を確保しようとしています。

そのために打ち出されているのがセット割です。
電気とガスをセットで契約することによって電気代もガス代も割り引きますよ、というサービスです。

石油を扱う会社も新電力になっていることから、ガソリンや灯油の利用と電気、ガスがセットで販売されることにもなっていくでしょう。
大手の都市ガス会社は新電力としてすでに11万件以上の顧客を獲得しています。

都市ガスは各地に幅広い販売網を持っていますし、ガスとのセット割で年間の電気代が8,500円ほど割安になるなどのメリットを活かし多くの申し込みを得ているのです。

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電力に続いてガスの自由化によってより一層日本のエネルギー事情はお得になり、利用しやすいものとなっていくでしょう。