附帯サービス
新電力のサービスを見てみると料金で勝負というよりも附帯サービスで差別化している会社が多く見られます。
新電力のシステムでは、料金面での差というのはあまり出しにくいのが現状です。
しかし、そこに付け加えられるサービスは各社工夫をこらし魅力的なものをたくさん揃えています。
そのうちの幾つかを取り上げてみたいと思います。
異業種とのコラボ
電力をもともと扱っていた新電力が、異業種を畑に事業をしてきたほかの会社とコラボーレションすることによって魅力的な附帯サービスを提供するケースがいくつか見られます。
例えば、電力会社と携帯電話事業者がタッグを組み、電気代と携帯電話の料金が割安になるサービスがあります。
電気の供給は電力会社が行い、それ以外の附帯サービスを携帯電話会社が扱うのです。
他にも、異業種同士の組み合わせもあります。
ガスを扱っている会社とインターネット事業者が提携することによって、電気代とガス代、そしてネット接続料金が割安になるのです。
このように一つの契約で3つのサービスが安くなるというのはうれしいポイントと言えます。
さらに電力会社が音楽配信事業者と提携するケースもあります。
そうすると、電気代を割安で利用しながら、音楽のダウンロードなどを格安料金で利用したりできるわけです。
若者にとっては魅力的な附帯サービスになります。
リアル附帯サービス
別のケースでは、附帯サービスとして実際に生活の色々なトラブルをスタッフが来て解決してくれるものも打ち出しています。
いわゆるリアルの生活を助けてくれるサービスです。
例えば、トイレが詰まったり家の鍵を無くしてしまったりした時に、専門スタッフが駆けつけて助けてくれるのです。
さらに、窓ガラスが割れてしまったなどのケースでも来て対応してくれます。
しかも、このサービスは24時間365日対応なのです。
このサービスは2年間無料で受けられるようです。
高齢者の独り暮らしなどでは大いに助かる附帯サービスではないでしょうか。
地元ならではのサービス
新電力の中には地元に根付いた事業を展開しようとしている企業があります。
例えば、ある会社の新料金プランを申し込むと地元の商品やサービスと交換することができるポイントがたまっていきます。
このポイントは貯めやすくなっており、毎月の電気料金の支払いに加えその企業のネットコンテンツを利用することによっても貯めていくことができます。
そして、交換できる商人の中にはその地域の特産物や地元のスーパーで買い物ができるポイントや商品券と交換することができるようです。
さらに、前項とも重なる部分がありますが、300円ほどの追加料金で、暮らしをサポートしてくれる駆け付けサービスを申し込むことができます。
これはよくある水回りや鍵のトラブルだけではなく、遠くに住んでいる家族の在宅確認サポートなど介護をしていたり、高齢の親が遠くに住んでいたりする家族にはありがたい附帯サービスとなっています。
また、面白い附帯サービスとして、パソコンのトラブルが起きた時に相談できたり、生活防犯や子育てなどに関してもアドバイスをしてくれたりするサポートまで提供していくのです。
もはや電気という枠を超えて生活をトータルでサポートしてくれるイメージです。
見える化サービス
ネット系の事業者の新電力では、得意のweb上での附帯サービスに力を入れています。
例えば、電力をどれだけ使ったかがすぐにweb上で確認できたり、電力を使いすぎているとお知らせしてくれるサービスがあったりします。
これは暑い日が続いてついついエアコンを使いすぎてしまったり、電力消費の多い家電をいっぺんに使ってしまったりするときに役立つでしょう。
省エネだけではなく家計を上手にコントロールしていくうえであったらうれしいサービスを提供しています。
このように各社自分たちの得意分野での附帯サービスを次々に打ち出しています。
上手に新電力を選ぶには、料金だけではなく自分にとってどんなメリットのある附帯サービスがあるかを考えるのがコツと言えるでしょう。