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地域による料金差

住む地域によって変わってくる電気料金

新電力の制度により、電力自由化という言葉をよく耳にします。

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安さばかりが宣伝されますが、実は地域によってかなり料金に差が出てきます。なぜなのでしょうか。

地元の新電力は高い?

電力自由化によって、各地域に新しい電力会社がたくさん出来ました。

今までは、大手の電力会社が広範囲に電気を供給していましたが、これからは地元の会社も電気を供給していきます。
つまりそれぞれの消費者が、全国的な電力会社にするか、地元の電力会社にするか選べるようになったのです。

そして、各地域によって設定されている料金が違ってきます。
これまでは全国であまり料金差がありませんでしたが、どうして地域差が出てきてしまうのでしょうか。

ひとことで言うと、競争力がないからです。
地域に根付いている会社は規模が小さくなります。

全国展開している会社とは料金面で競争していく力があまりありません。
ですので、地域の新電力会社の料金が割高になってしまうケースが良くあります。

特に今は大手の電力会社が発電の際に使う石油や天然ガスの値段がかなり安くなっています。
火力発電などを使わない地元の新電力はその点で不利と言えるでしょう。

しかし、今底値の石油や天然ガスは今後値上がりしていくと考えられますのでこれからはあまり料金差がなくなるかもしれません。
それだけではなく、地域の電力会社には他の選ぶメリットがあります。

地元新電力会社のメリット

地元にある新電力会社の発電方法はとてもエコです。

なぜなら再生可能エネルギーで発電をしているからです。
これは自然の力を使って発電をする方法です。

つまり、太陽光発電や、風力発電などです。
地域によっては他の土地よりも日照時間が長いので太陽光発電をするでしょうし、年中風が強い地域は風力発電を利用します。

薪などの森林資源がたくさんある場所はバイオマス発電を利用します。

このように各地域の特性を活かした発電がなされていき、結果的には自分たちが住んでいる地元の環境を守っていくのです。
地域の新電力と契約するということは、その環境保全を応援することになるのです。

これは地元の会社を選ぶ大きな理由の一つになるのではないでしょうか。

そして、もう一つのメリットが地域の活性化です。

地元に新電力会社ができることによって新たな雇用が生まれますし、その会社を中心にさらに経済が活性化していきます。
さらにバイオマス発電を利用している会社なら、最近は衰退していると言われている地方の林業を活性化させることにもなるでしょう。

こうした点を考えると、多少料金は高くても地元の新電力を選ぶひとが多いのも納得できます。

各地の新電力

各地で料金差がでる別の理由は相場が違うということです。

各地でどれほどの料金差があるのでしょうか。
例えば、北海道ではある新電力が魅力的な料金を提供しています。

4人世帯で平均的な電気の使用量ですと、今の電気料金よりも6%ほど値下がりします。
これは地域の灯油会社の灯油配達サービスとのセット割にした場合です。

札幌を中心に展開している地方の新電力で、再生可能エネルギーを60%使った電気プランなども用意しているのがうれしいポイントと言えます。

九州地方では新規電力会社が太陽光発電を使った電力を供給しています。
料金も8%ほど値下がりする格安料金です。

しかも、地元密着を意識して木目の細かなアルターフォローやサービスをしてくれるようです。

このように地域によって2%以上の差が出ることがありますが、これは各地の相場を考慮に入れているからです。

利用できない地域

新電力を利用できない地域は今までと同じ高めの料金で我慢しなければなりません。

その理由は送電線です。
例えば、沖縄や離島は格安料金の恩恵を受けにくい場所です。

なぜなら、各新電力会社は大手の発電所や電力市場から電気を買う必要がありますが、その際に送電線の容量が小さいと買える量が少なくなり、十分な電力を消費者に供給できないからです。

送電線の設備という理由によっても地域の料金差というのは出てきてしまうのです。
各地の料金差というのは現状ではいろいろな理由で生じてしまいますが、今後は少しずつ改善されていくでしょう。

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引き続き、比較サイトなどを使って地元の新電力会社に注目していきましょう。