従量電気料金

電気代を計算する時に使われるのが従量制という仕組みです。

従量制料金とも呼ばれますが、どのように計算されているのでしょうか。
この従量制のシステムが理解できると安い電気料金プランを選び、お得に毎月の電気を利用していくことが出来るでしょう。
従量電気料金とは
従量制料金とは、使った分だけ支払うというものです。
当たり前のことと思われるかもしれませんが、電気代には従量制料金と固定制料金の二種類があります。
固定制はどれだけ使っても毎月の料金がおなじになります。
使った分だけではないのです。
主にたくさんの電気を使う公共の街灯等が利用する料金システムです。
しかし、家庭はそういった企業に比べると消費する電気の量が少ないので、従量制料金システムが採用されています。
このシステムは電気の料金のプランごとに1kwhの単価料金が決められています。
そして、使った分の電力にこの単価をかけて電気料金を計算します。
仮に、契約している電力会社の単価が26円だとします。
一月に250kwhの電気を使ったとします。
そうすると従量制料金だと、6,500円の電気代となります。
ですから、電力会社を比較していく時には、この1kwhあたりの単価に注目しましょう。
変動する電力料金単価
電力料金単価はどれだけ電気を消費したかによって変動します。
ほとんどの電力会社では3段階に分けて変動していきます。
段階を経るごとに単価が高くなっていくのです。
この3段階料金制の仕組みは、120kwhまでが第一段階料金、次の300kwhまでが第二段階料金、300kwh以上が第三段階料金となっています。
このシステムは70年代から採用されている歴史の長いシステムです。
第一段階の料金は国が保証しなければいけない最低生活水準と考えられているので料金が安くなっています。
そして、第二段階は平均的な家庭の使用料ですので、平均的な相場価格が適用されています。
3段階目は使用料が多いので、使いすぎを気をつけてもらうためにも割高な料金が設定されています。
最近では、この3段階料金制度に加えて、時間帯で安くなるメニューや夏や昼間の電力消費が多い時に割高な料金にし、利用が低くなる時に割安な料金を設定する会社も出てきています。
従量制単価に影響するもの
従量制単価は上記の物以外によっても影響を受け変動します。
例えば、燃料費調整制度によって変動します。
この燃料費調整制度というのは、石油価格が上がったり、天然ガスの価格が下がったりした時に各家庭の電気代が急な上下動をしないように調整する役割があります。
世界の市場の影響を受けて電気代が急激に上がったり下がったりしないようにブレーキをかけるようなものです。
さらに、再生可能エネルギー発電促進賦課金というものがあります。
これは政府が各電気事業者に再生可能エネルギーを使って発電された電気を一定の期間、決まった価格で買い取っていきなさいと命令したことがきっかけで設けられました。
各会社はその政府の指示通りに再生可能エネルギー発電された電力を買いとる費用を、各消費者から徴収するようになったのです。
電気を使った使用料に従量制料金単価がかけられますが、そこにこの再生可能エネルギー発電促進賦課金単価もかけられていくのです。
電気を安く利用するには?
簡単に言うと、電気を安く利用するには従量制料金単価が安いサービスを探すということです。
この従量制料金単価は時間帯によっても変動することがあります。
ですから、自分の家の電力消費を分析する必要があります。
朝、昼、夜のどの時間帯に一番電気を使うでしょうか。
特に、夜の単価を安く設定している新電力が多いので、電力の消費のピークを夜に持ってくることは可能でしょうか。
会社によっては夜の単価を昼間の半額近くまで下げているところもあります。

安い電気代の新電力を探すには、まず自分の家庭の電気の使い方を知ることが大切です。
その上で電力一括見積もりサービスを使っていきましょう。