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契約縛りのリスク

新電力会社による契約縛りによるリスク

沢山の新電力がサービスを提供していますが、契約縛りに気をつけなければなりません。

せっかく新しい制度で電気代を安くしようと思っても、この契約縛りによって高くなってしまう場合も考えられます。

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賢く新電力と契約するには契約縛りについてよく理解しておきましょう。

契約縛りとは

それぞれの新電力の会社は自分たちのサービスを少しでも長く利用してもらおうと思い契約縛りという取り決めを設けます。

これは、ある一定の期間は他社へのサービスに切り替えられないという取り決めです。
もしこの取り決めを守れない場合は違約金を払わなければなりません。

この契約期間の縛りというのは各会社によって異なっています。
ある会社は3年程度ですし、別の会社は10年ほどが最低利用期間となっています。

10年はかなり長いですね。

もし、10年契約などをしてしまうと損をしてしまうかもしれません。
毎月の電気代はいくらか割り引かれるかもしれませんが、10年の間に新しいサービスが他社で始まったり、電気に変わるエネルギーがメインになったりするかもしれません。

そうすると、どんなに他の会社に切り替えたくてもなかなか難しくなってしまいます。

契約期間は2年から3年程度が妥当といえるかもしれません。

契約縛りをする理由

どうして各社とも契約縛りをしたがるのでしょうか。

それは単にお客さんに長く使って欲しいという願い以上に切実な理由があります。
それはコスト管理がギリギリであるという理由です。

例えば、大手の新電力は多額の資金を広告に使うことが出来ます。
沢山のテレビCMやネット広告を打ち出すことが出来ます。

しかし、それ以外の新電力はそのような形での消費者の囲い込みは出来ません。

結果として、各代理店に協力を求めます。
そうすると、加入者を増やすことは出来ますが、そのたびに代理店にインセンティブを払う必要があります。

もちろん広告費に比べれば安いですが、それでも小さな規模の新電力には痛い出費です。

一人の顧客を獲得するためにかかった費用を回収するためには、その顧客がある程度の期間電気代を自社に払い続けてくれなければなりません。

そのために、契約縛りをするのです。

さらに、新電力は600社を超えています。
これだけ多くの会社があるわけですから、頻繁に消費者が契約を切り変えていくことが考えられます。

携帯電話よりも契約の切り替えが活発になるでしょう。
そうすると新電力は顧客獲得費用に加えて、初期費用などの負担分を回収することができなくなってしまいます。

そのために契約縛りをしなければならなくなるのです。

セット割が進められる理由

新電力のサービスでよく見かけるのがセット割です。

携帯電話やガスなどのサービスとセットで電気も契約したら割安になりますよという広告を見たことがあるかもしれません。
しかし、それぞれのサービスで契約縛りがあることを忘れてはなりません。
しかも、その最低利用期間が各社違っている場合もあるのです。

これは非常に分かりにくいですし、解約の時に損をする可能性が高くなります。
引っ越しをするなら電気やガスは解約のタイミングが一緒ですが、携帯電話は関係ありません。

その場合の契約期間の確認が面倒になります。
さらに、携帯電話だけを他のサービスに変えたいと思うことがあるでしょう。

その時にも他のサービスの契約期間などを確認しなければならないのです。

最悪の場合、各サービスで数千円の違約金が発生する可能性もあります。
そうすると毎月の電気代の割安な部分が一瞬にして帳消しになってしまいます。

セット割との時の注意点

では、セット割の時にどんな点に注意したら良いのでしょうか。

それは、なるべく少ないセット割を選ぶことです。
新電力によっては、3つの違ったサービスをセットにしていますが、これは前項で説明したように損をする可能性があります。

セット割は二つまでが妥当でしょう。

これから新電力のサービスはより魅力的なものが出てくると考えられます。

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セット割などで契約縛りを下手にされてしまうと、割安なサービスが出てきた時にすぐに乗り換えることができなくなるので、契約縛りが短い会社を選ぶようにしていきましょう。